ABEMAの大人気恋愛リアリティ番組「今日、好きになりました。」(通称:今日好き)。その最新シリーズとして放送予定だった「マカオ編」が、初回直前に突如“放送内容変更”と発表され、SNSを中心に大きな波紋を呼びました。背景には「デスドル(DEATHDOL NOTE)」という暴露系アカウントの存在があり、ネット上では「一体何が起きたの?」と疑問が飛び交っています。

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何が起きたのか?
マカオ編は9月15日に放送開始予定でしたが、ABEMA公式は「諸般の事情により放送内容を変更します」と発表。事実上の“放送中止”という形になりました。代わりに過去シリーズの総集編などが放送され、視聴者は驚きと困惑の声を上げました。
さらに公式は同時に「出演者への誹謗中傷をやめてほしい」と呼びかけ、必要に応じて法的措置も取ると表明しました。

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デスドルとは?
今回の騒動の震源地とされているのが「デスドル(DEATHDOL NOTE)」という匿名の暴露系アカウントです。もともとは地下アイドルやインフルエンサーの裏側を“暴露”することで注目を集めてきた存在で、現在は恋愛リアリティ番組の出演者に関する投稿も拡散しています。
デスドルの特徴は、未公開の写真や映像、内部情報のようなものをSNS上に投下すること。それが真実かどうかは確認されていないものも多いのですが、インパクトが強いために瞬時に拡散し、出演者や番組に大きな影響を与えるのです。
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どんな“暴露”があったのか?
マカオ編出演予定者に関して、以下のような投稿が拡散されました。
• 未成年時代の飲酒や喫煙をうかがわせる写真・動画
• 差別的発言や過激な言動の切り抜き
• 違法行為や危険行為をほのめかす投稿
これらはあくまでデスドルが提示した“疑惑”であり、確定した事実ではありません。しかし影響は大きく、実際にあるタレントは所属事務所から契約解除される事態にまで発展しました。
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なぜ放送中止にまで至ったのか?
番組側がここまで大きな決断をした理由は大きく3つあります。
1. 出演者の安全を守るため
SNSでの誹謗中傷や個人情報拡散は、出演者や家族に深刻な被害を与える可能性があります。番組は「出演者が安心して参加できる環境」を最優先しました。
2. 法的リスクの回避
真偽不明の情報が広がった状態で放送すれば、名誉毀損や肖像権侵害につながりかねません。配信プラットフォームとしてリスクを避けるための判断です。
3. 番組の成立が困難に
疑惑が浮上した出演者が番組の中心にいた場合、カットや編集で対応するのはほぼ不可能です。そのため「放送自体を差し替える」という結論になったと見られます。
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デスドルをどう捉えるべきか?
「デスドルは正義の告発者なのか、それとも無責任な暴露者なのか」という論点は大きく分かれています。
• 「表に出ない真実を知らせている」という声もあれば、
• 「未確認の情報で人を追い込む“私刑”に過ぎない」という批判も強くあります。
実際には真偽が不明な情報が多く含まれているため、受け取る側が安易に拡散すると二次被害を生む危険性が高いのも事実です。
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結論

今回のマカオ編放送中止騒動は、匿名暴露アカウントの影響力の大きさを浮き彫りにしました。デスドルの投稿が真実かどうかは別として、SNSでの拡散が番組制作や出演者の人生に直結することを私たちは改めて認識すべきです。
ABEMAが公式に「誹謗中傷をやめてほしい」と訴えたのは、出演者を守るためでもあり、同時に視聴者への警鐘でもあります。
未確認の情報は鵜呑みにせず、冷静に公式の発表を待つ姿勢こそが、これからの時代に求められる視聴者のあり方だと言えるでしょう。
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