中国発の大ヒットキャラクター「Labubu(ラブブ)」。その愛らしい姿と独特の世界観で、世界中に熱狂的なファンを生み出しました。ところが、ラブブを生み出した玩具メーカー Pop Mart(ポップマート) の株価が、ここにきて急落しています。

なぜ株価は暴落してしまったのでしょうか?背景を探ってみました。
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株価はピークから25%下落
9月中旬、香港市場でポップマートの株価は一時 9%急落。
8月のピーク時から見ると、すでに 約25%も値を下げており、時価総額にして数十億ドル(日本円で1〜2兆円規模)が吹き飛んだ計算になります。
さらに「ミニラブブ(ブラインドボックス)」の再販価格も ピークから約24%下落しており、熱狂的なプレミア人気に陰りが見え始めています。

株価が暴落した4つの理由
- 過熱感と投資家の利確売り
人気の急上昇で株価が上がりすぎていたため、「今が売り時」と考える投資家が一気に利益確定に動いたことが下落の引き金になりました。
- 供給過多と需要減少
以前は「手に入らないから欲しい」という状況でしたが、生産が増えたことで入手難易度が下がり、プレミア感が消えてきています。その結果、再販市場での価格が大きく下がっています。
- トレンドの収束
SNSを中心に爆発的に広まったラブブですが、最近は話題性が落ち着き、熱狂が冷め始めているとの声も。ファン心理の変化が市場価格に直結しているのです。
- 将来性への不透明感
アニメ化や新デザイン投入などの計画はあるものの、具体的な成果が見えにくい状況。アナリストからも「成長の持続性に不安」との声が上がっています。

今後のカギは?
ラブブ人気と株価が再び盛り返すためには、以下のポイントが重要になりそうです。
• 新キャラクターや新作で再び話題を生み出せるか
• 限定性をうまくコントロールして“レア感”を維持できるか
• アニメやコラボといったコンテンツ展開を収益につなげられるか
• 投資家に対して、業績や見通しをもっと明確に示せるか

まとめ
ラブブの株価暴落は、過熱した人気が落ち着き始めたことと、供給増による希少性の低下、そして将来への不透明感が重なった結果だと考えられます。
とはいえ、キャラクタービジネスは新しい展開次第で息を吹き返す可能性も大いにあります。ラブブは単なる「一発屋」になるのか、それとも「長寿コンテンツ」へ進化するのか──。今後の動向に注目です。
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